なぜ日本人は黒い粒に熱狂したのか?台湾発祥の謎と3度のブーム
なぜ日本人は黒い粒に熱狂したのか?台湾発祥の謎と3度のブームについての最新情報を徹底解説します。
第3次ブームの爆発的な拡散を決定づけたのは、紛れもなくInstagramの台頭だった。原宿・表参道エリアには数十メートルおきに専門店が乱立し、カップを手にした若者たちの写真がタイムラインを埋め尽くした。「タピる」という新語が流行語大賞トップ10にランクインした熱狂は記憶に新しい。
当時は原材料の輸入が追いつかず、業界紙『日本食糧新聞』でもキャッサバデンプンの世界的な供給逼迫や輸入価格の高騰が連日のように報じられたほどだ。透明なプラスチックカップの底に沈む黒いグラデーションは、まさにスマートフォンの画面越しに自己表現を行うための完璧な小道具として機能した。飲むという行為が「空間と体験の消費」へと完全にすり替わった瞬間だった。