「見るな」と言われると見たい!カリギュラ効果の罠と最新活用術

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この現象のルーツを辿ると、映画史における最大級のスキャンダルへと行き着く。発端となったのは、暴虐と狂気で知られるローマ皇帝カリグラの退廃を描いた映画『カリギュラ』(1979年)だ。雑誌『ペントハウス』の創刊者ボブ・グッチョーネ率いるペントハウス・フィルムズ・インターナショナルが巨額の私財を投じ、イタリアの異才ティント・ブラスがメガホンをとったこの超大作は、あまりに過激な性描写と暴力表現ゆえに世界各国で激しい検閲の嵐に巻き込まれた。

日本でも一部地域で上映禁止や強い規制処分が下され、激しい社会的批判を浴びた。だが、劇場の前に現れたのは非難する群衆ではなく、チケットを求めて長蛇の列を作る観客たちだった。「過激で見苦しいから見てはならない」という権力側の警告が、皮肉にも最大の宣伝文句へと変貌したのだ。当時の映画産業を震撼させたこの騒動は、後に幻の未公開フッテージを再構築して公開された『カリギュラ:アルティメット・カット』の際にも再び脚光を浴び、禁止措置が作品の訴求力を逆説的に跳ね上げる決定的な実例として語り継がれている。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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