抹茶と粉茶は全く別物?寿司屋のお茶の正体と失敗しない見分け方
抹茶と粉茶は全く別物?寿司屋のお茶の正体と失敗しない見分け方について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。
抹茶と粉茶の最も根源的な違いは、茶畑における「日光の当て方」と製茶工場の「仕上げ工程」にあります。
抹茶の原料となるのは「碾茶(てんちゃ)」と呼ばれる特殊な茶葉です。収穫前の約20〜30日間、茶園全体を黒い遮光ネットや葦簾(よしず)で覆う「覆い下栽培(遮光栽培)」を行います。日光を遮ることで、茶葉内部でアミノ酸の一種である「テアニン」が渋み成分であるカテキンへと変化するのを防ぎ、強いうま味と鮮やかな濃緑色を凝縮させます。収穫後は蒸した後に揉まずに乾燥させ、茎や葉脈を丁寧に取り除いた後、石臼や専用ミルで1〜10ミクロン(小麦粉と同等)の微細な粉末へと時間をかけて挽き上げます。
一方の粉茶は、日光をたっぷり浴びて育った一般的な「煎茶(せんちゃ)」の加工過程で副産物として生まれる「出物(でもの)」です。荒茶(あらちゃ)を製品として仕上げる際、ふるい分けや風力選別によって細かく千切れた葉の端切れや粉末状の破片だけを集めたものが粉茶と呼ばれます。決して茶葉をすり潰して粉にしたわけではなく、あくまで「細かくなった煎茶の葉そのもの」です。