90年代の代々木・上野に出没したイラン人売人の場所と消えた真相
90年代の代々木・上野に出没したイラン人売人の場所と消えた真相を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。
ネット上のまとめや噂話では、「90年代に来日したイラン人は全員が売人や犯罪者だった」かのように語られることが少なくありません。しかし、これは明確な誤解です。
当時来日したイラン人の大半は、イラン・イラク戦争後の経済的困窮から逃れ、バブル景気に沸く日本の建設現場、解体工事、工場などで過酷な肉体労働に従事していた出稼ぎ労働者でした。彼らは当時の日本社会が求めていた「3K(きつい・汚い・危険)労働」の担い手として、インフラ整備や生産活動を底辺で支えていた側面があります。
しかし、バブル崩壊とともに工場や建設現場での解雇が相次ぎ、不法滞在のため公的なセーフティネットを受けられない孤立無援の労働者の一部が、生活困窮から手軽に現金を稼げる偽造テレカ販売や薬物密売へと引きずり込まれていきました。個人の資質の問題だけでなく、受け入れ態勢を欠いたまま外国人労働力を消費し、不況期に切り捨てた当時の社会構造がアンダーグラウンド化を加速させたという視点を見落としてはなりません。