なぜ中毒に?丸の内サディスティックのコード進行の秘密と初心者Tab徹底解説
なぜ中毒に?丸の内サディスティックのコード進行の秘密と初心者Tab徹底解説とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
音楽理論において、通称「丸サ進行」と呼ばれるコードパターンは、度数表記(ディグリーネーム)で表すと「IVM7 → III7 → VIm7 → Vm7・I7」(または最後がI7単体、あるいはVIm7のロングトーン)という4小節のループ構造で成り立っています。
原曲のキーはE♭メジャー(変ホ長調)であり、実際の実音コード進行は以下の通り展開されます。
【原曲の実音コード】: A♭M7 ─ G7 ─ Cm7 ─ E♭m7・A♭7
この進行が放つ特有の「エモさ」と「ループの中毒性」を生み出すメカニズムには、3つの明確な音楽理論的理由が存在します。
1. 「サブドミナント・メジャー7th(IVM7)」始まりによる浮遊感
楽曲の冒頭が安定したトニック(主音:I)ではなく、浮遊感と切なさを含んだ「IVM7(A♭M7)」から始まります。足元が少し宙に浮いたような心地よい不安定さが、リスナーの意識を瞬時に楽曲の世界観へ引き込みます。
2. 「セカンダリー・ドミナント(III7)」による強烈な哀愁と緊張
ダイアトニックコードであれば「IIIm7(Gm7)」になるべき箇所を、あえてメジャーのドミナント7thである「III7(G7)」に変化させています。このG7に含まれる「シ(Bのナチュラル)」の音は、キーE♭メジャーのスケール外の音(ノンダイアトニック・トーン)であり、Cm7(トニックマイナー)へ向かう強烈な推進力と、胸を締め付けるような哀愁を発生させます。
3. 「ツー・ファイブ(Vm7→I7)」によるシームレスな循環構造
4小節目後半に挟み込まれる「E♭m7 → A♭7」は、次のループの頭である「A♭M7(IVM7)」へとスムーズに繋ぐための「IVに対するツー・ファイブ」です。これにより、音楽が途切れることなく永遠に回転し続けるメビウスの輪のようなループ快感が完成します。