Elt『Feel My Heart』の真相|色褪せぬ名曲が愛される理由
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『Feel My Heart』が今なお古びない最大の理由は、計算し尽くされたサウンドプロダクションにあります。Feel My Heart 作曲者 五十嵐充が手掛けたアレンジメントは、当時世界的な潮流であったハイパー・テクノやユーロビートのビート感を下敷きにしながらも、日本人の琴線に触れる歌謡曲的なマイナー調の美旋律を完璧に融合させていました。
テンポはおよそBPM130前後という、ダンスミュージックとしてもドライヴ感としても心地よい絶妙なスピードに設定されています。イントロから鳴り響く特徴的なシーケンスフレーズは、ローランドやコルグの名機シンセサイザーを駆使して構築されており、耳に残るキャッチーなリフとして機能しています。五十嵐は単に派手な打ち込みを並べるのではなく、ボーカルの帯域を邪魔しない繊細なイコライジングと空間処理を施していました。
そして、このデジタル空間に血肉を通わせたのが、伊藤一朗 ギター演奏 楽曲解説において極めて高く評価されるディストーションギターです。ハードロックやヘヴィメタルの素養を持つ伊藤のプレイスタイルは、打ち込み特有の無機質さを打ち破り、楽曲に熱狂的なドライブ感をもたらしました。
特に間奏におけるギターソロは、単なる伴奏の域を脱し、ボーカルに匹敵するメロディックな雄弁さを持っています。ペンタトニックスケールを基調としながらも、随所にテクニカルなレガートやアーミングを織り交ぜるアプローチは、スタジオミュージシャン出身ならではの職人技です。打ち込みの冷徹さと生ギターの情熱が交差するこのハイブリッドな音像こそ、初期ELTサウンドの真骨頂でした。