ル・ブルターニュ神楽坂店の真相|行列の理由と予約混雑回避の全貌
ル・ブルターニュ神楽坂店の真相|行列の理由と予約混雑回避の全貌にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
神楽坂の路地裏に「ル ブルターニュ」の灯がともったのは1996年のことでした。今でこそ全国のカフェやレストランで日常的に見かけるようになったそば粉のガレットですが、当時は「フランス料理=重厚なコース料理」という固定観念が根強かった時代です。その常識を打ち破り、カジュアルなクレープリー文化を日本に初めて持ち込んだ人物こそが、ブルターニュ出身の創業者ベルトラン・ラーシェ(Bertrand Larcher)氏です。
ラーシェ氏は、フランス北西部のブルターニュ地方フージェールに生まれ、地元のホテル学校で調理とサービスの基礎を学びました。その後、日本人女性との出会いを契機に来日。そこで彼が直面したのは、日本人が日常的に親しんでいる「蕎麦(ソバ)」と、自らの故郷の主食である「ガレット(Sarrasin)」が、全く同一の穀物をルーツに持っているという驚きでした。
「日本の豊かな蕎麦文化に敬意を払いながら、ブルターニュの素朴で力強い食の伝統を本物の形で伝えたい」——その強い信念のもと、当時フランス人が多く住み「東京のプチ・パリ」と呼ばれていた神楽坂の片隅に1号店を立ち上げました。妥協のない素材選びは徹底しており、自社農園での原料調達や、本場フランスから直輸入するゲランドの塩、ボルディエバターの導入など、品質への執念は創業期から一切ブレていません。
現在では神楽坂のみならず表参道、横浜、さらには故郷フランスのサン・マロやパリにも逆輸入の形で店舗を展開し、ミシュランガイドのビブグルマンに選出されるなど、本場フランスガレット人気の秘訣を世界基準へと昇華させた立志伝中の人物として知られています。