煙突の消えた臨海部、そして次世代チップの谷へ——2026年、日本の「工業地帯」が直面する100年ぶりの地殻変動
煙突の消えた臨海部、そして次世代チップの谷へ——2026年、日本の「工業地帯」が直面する100年ぶりの地殻変動の詳細解説をご紹介します。役立つ情報が詰まっています。
かつて大量の石炭と重油を消費し、国内有数のCO2排出源とされてきた臨海コンビナートが、今や日本最大のクリーンエネルギー供給拠点へと生まれ変わりつつある。東京湾岸、伊勢湾、瀬戸内海沿岸の主要拠点では、鉄鋼や化学、電力などの異業種が手を組み、共通の水素・アンモニア受入インフラを整備する取り組みが急ピッチで進む。
背景にあるのは、欧州をはじめとする国際的な炭素税導入の本格化だ。自社単独での排出削減には自ずと限界がある。だからこそ、同一地域のプラント群が一体となってエネルギー調達から廃熱利用までを共有し、拠点全体をひとつの脱炭素エコシステムへと作り変える手法が、世界市場で生き残る唯一の選択肢となっている。