江戸の雅が今甦る!投扇興のルール・点数表から浅草体験まで徹底解剖

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投扇興の基本構造は極めてシンプルでありながら、物理的な絶妙なバランスで成り立っています。競技に使用する投扇興の道具(蝶・枕・扇子)には、それぞれ厳密な規格が存在します。

土台となるのは「枕(まくら)」と呼ばれる高さ約17〜18cmほどの桐製の木箱です。その上面の中央に、「蝶(ちょう)」と呼ばれるイチョウ型の和紙製ターゲット(下部に小さな鈴や重りが付いたもの)を立てます。プレイヤーは枕から約1間(約1.8m)離れた位置に正座し、手にした扇子を開いた状態で投擲します。

ここで用いられるのは、夏場に涼をとる一般的な扇子ではありません。老舗扇子店・宮脇賣扇庵の製造規格や日本投扇興連盟の競技規定によると、投扇興専用の競技扇は「閉じた長さ約25cm・開いた幅約40cm・骨の数はわずか8本・総重量20グラム未満」という極めて薄く軽量な構造になっています。紙の張りと空気抵抗を最大限に活かし、投擲時に「ふわり」と滞空するように設計されているのが最大の特徴です。

勝負における投扇興の投げ方のコツは、決して腕力で投げ飛ばさないことです。手首のスナップを過度に利かせるのではなく、親指と人差し指・中指で扇の要(かなめ)付近を水平に保持し、胸の前から滑空させるように前方へ押し出す「送り出し」の軌道が、安定した命中への最短ルートとなります。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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