同じ漢字「菖蒲」の謎!あやめと花菖蒲・杜若の違いと見分け方
同じ漢字「菖蒲」の謎!あやめと花菖蒲・杜若の違いと見分け方の注目されている理由を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。
Q1:花菖蒲と、端午の節句の菖蒲湯に使うショウブは同じ植物ですか?
A1:まったくの別物です。花菖蒲(ハナショウブ)はアヤメ科の植物で、美しい紫や白の花を咲かせますが、芳香成分はありません。一方、菖蒲湯に使うショウブ(白菖)はショウブ科の薬草で、強い精油成分を持つものの、華やかな花びらは持たず、黄緑色の地味な円柱状の花(肉穂花序)しか咲かせません。
Q2:公園の池の中で咲いている紫の花は、あやめですか?
A2:あやめではありません。あやめは水はけの良い乾いた土を好むため、水深のある池や沼の中に生えることは不可能です。池の浅瀬や水中に根を張って咲いている場合は「杜若(カキツバタ)」、水路脇や湿った岸辺に植えられている場合は「花菖蒲(ハナショウブ)」と判断できます。
Q3:手紙や看板で「菖蒲」と書かれていた場合、どう読むのが正しいですか?
A3:前後の文脈によって判断します。「菖蒲湯」「菖蒲の節句」のように伝統行事や薬草を指す場合は「しょうぶ」と読みます。また、初夏の名所である「菖蒲園」も一般的に「しょうぶえん」と音読みします。文学的な表現や古語の引用、あるいは単に野に咲くアヤメ科の草花を指して熟字訓として「あやめ」と読ませる例もありますが、現代の日常語彙としては「しょうぶ」と読むケースが大半です。
Q4:花が咲いていない時期に、葉だけで見分ける方法はありますか?
A4:葉の中心を通る「主脈(葉脈の太いスジ)」を確認することで識別できます。花菖蒲は葉の表裏に太い葉脈がしっかりと隆起しています。杜若は葉幅が広く、葉脈が平らでほとんど目立ちません。あやめは葉が細く、主脈も目立たないのが特徴です。また、ショウブ(薬草)は葉をもむと独特の強い柑橘系・薬草系の香りが立ち上るため、匂いですぐに判別できます。