米津玄師『カイト』嵐版と何が違う?歌詞の真相とセルフカバーを徹底解説
米津玄師『カイト』嵐版と何が違う?歌詞の真相とセルフカバーを徹底解説について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。
『カイト』のプロジェクトが本格的に動き出したのは、2019年のことでした。日本中が注目する巨大なプロジェクト「NHK2020ソング」の制作にあたり、白羽の矢が立ったのが当代随一のヒットメーカーである米津玄師と、2020年末での活動休止を発表していた嵐でした。
当時、米津玄師は嵐のメンバー全員と東京・白金台の飲食店で顔を合わせ、膝を突き合わせてお酒を酌み交わしながら数時間に及ぶ対話を重ねたと伝えられています。米津はのちのインタビューで「彼らがどのような人生を歩み、どのような人格を持っているのかを自分の目撃者として確かめたかった」と述懐しています。国民的トップスターとして走り続けてきた5人の生身の人間味、気品、そして背負ってきた重圧を肌で感じ取ったからこそ、単なる記号的な応援ソングではない、彼らにしか歌えないリアルな言葉が紡ぎ出されました。
その結実が、2019年の『第70回NHK紅白歌合戦』における新国立競技場からの初披露でした。完成したばかりの巨大スタジアムのピッチに立ち、嵐の5人が米津玄師の見つめる中で歌い上げた瞬間は、テレビ史に残る名場面として記憶されています。2020年7月に嵐の58枚目シングルとしてフィジカルリリースされると、初週売上90万枚超を記録し、同年を代表する特大ヒットとなりました。