悪性ほくろの見分け方完全図解|写真比較とメラノーマ初期の兆候

悪性ほくろの見分け方完全図解|写真比較とメラノーマ初期の兆候の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

皮膚がんといえば「強烈な紫外線を浴びることで発症する」というイメージが定着しています。しかし、これは白人に多いタイプのメラノーマ(表在拡大型など)に当てはまる図式であり、日本人の臨床実態とは大きなズレがあります。

日本人の悪性黒色腫において最も多い病型は「末端黒子型(まったんこくしがた)」であり、全体の約35〜40%を占めます。この型が発症するのは、日光が一切当たらない「足の裏(足底)」「手のひら」「手足の爪」です。特に足の裏のほくろ悪性特徴としては、体重による機械的刺激や摩擦を長年受ける踵(かかと)や親指の付け根付近に、輪郭が滲んだ墨汁のようなシミとして現れる点が挙げられます。日常的に目視しづらい部位であるため、「ただのタコや靴擦れの血豆だと思っていた」「気づいたときには靴下に血が付着していた」という深刻な事例が頻発しています。

爪に生じる爪部メラノーマも見逃せない病態です。爪のメラノーマ見分け方の核心は「爪の黒い筋(縦方向の黒色線条)」の挙動にあります。加齢や外傷でも爪に褐色の縦じまが入ることはありますが、良性の場合は幅が一定で細く、色の濃淡も安定しています。対してメラノーマの場合は、筋の幅が数ミリ以上に拡大し、濃淡が混在するほか、爪周囲の皮膚(後爪郭や側爪郭)にまで黒い色素が漏れ出す「ハッチンソン徴候(Hutchinson sign)」が現れます。この兆候が確認された場合、悪性腫瘍の確率は極めて高くなります。

ネット上には「足の裏のほくろは全てがんであり、見つけたら即座に切除しなければならない」という極端な言説が散見されますが、これも医学的に正確ではありません。足の裏であっても単なる良性のほくろであるケースは多数存在します。ただし、足底のほくろは皮丘(指紋の盛り上がった部分)と皮溝(溝の部分)のどちらに色素沈着しているかによって良悪性が明確に分かれるため、肉眼ではなく専門機器での精密判定が不可欠です。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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