当社とは?弊社との違いや社内外のマナー・契約書の用法まで徹底解説

当社とは?弊社との違いや社内外のマナー・契約書の用法まで徹底解説の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。

インターネット上のビジネスマナー解説やSNSを見ていると、「社外の人間に向かって『当社』を使うのは絶対にNG」「どんな場合でも相手がいるなら『弊社』にしなければマナー違反」という極端な言説が散見されます。しかし、これは実務を知らない形式主義的な誤解です。

対等な交渉や毅然とした対応が求められる場面

例えば、理不尽な要求を繰り返す取引先やクレーマーに対して、毅然とした組織としての立場を示す法的な通知書面では、あえて「当社」を用います。 「当社のコンプライアンス方針に基づき、本件のご要求には一切応じかねます」 ここで「弊社」を使って過度にへりくだってしまうと、組織のスタンスが軟弱に映り、相手に付け入る隙を与えてしまいます。また、大規模な企業買収や業務提携などの対等なパートナーシップ交渉においても、対等の力関係を明示するために「当社」を選択することは、戦略的コミュニケーションとして極めて自然です。

組織社会学から読み解く「過剰敬語」の弊害

昭和・平成期に定着した「取引先=お客様=神様」という固定観念は、必要以上に自己を卑下する「謙譲語のインフレーション」を生み出してきました。自社を必要以上に卑下する態度は、時に現場社員の自己効力感を損ない、健全なパートナーシップ構築を阻害する要因にもなります。 リモートワークやオープンイノベーションが一般化した現代のビジネス環境においては、卑屈なペコペコ敬語よりも、客観性と透明性を持った「当社」の正しい使い分けこそが、プロフェッショナルとしての自立した姿勢を印象付けます。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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