心臓の位置は真ん中?左側という誤解の真相と胸の痛みの原因を解剖学で徹底解説
心臓の位置は真ん中?左側という誤解の真相と胸の痛みの原因を解剖学で徹底解説について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。
Q1:心臓マッサージ(胸骨圧迫)は、なぜ左胸ではなく真ん中を押すのですか?
A1:心臓の本体大部分が胸の中央(胸骨の直下)に位置しているためです。左胸を押しても肋骨がしなるだけで心臓を効率よく圧迫できず、肋骨骨折のリスクが高まるばかりか血流の拍出効率が著しく低下します。胸骨の下半分を両手で真上から垂直に圧迫するのが解剖学的に最も有効です。
Q2:胸の真ん中を指で押すとズキッと痛みます。心臓発作でしょうか?
A2:指で押して痛む箇所(ピンポイントの圧痛)が明確にある場合、心臓本体ではなく、胸骨と肋骨のつなぎ目にある軟骨の炎症(肋軟骨炎)や肋間神経痛、筋肉痛である可能性が極めて高いです。心臓の虚血性疼痛(狭心症・心筋梗塞)は内臓痛であるため、体表から指で押しても痛みが強くなることはありません。ただし、自己判断せず痛みが続く場合は医師の診察を受けてください。
Q3:健康診断のレントゲンで「心胸比が大きい(心肥大の疑い)」と言われました。心臓が中央から広がっているということですか?
A3:心胸比(CTR)とは、胸郭の幅に対して心臓の横幅が占める割合を指します。正常値は50%以下ですが、高血圧や弁膜症などで心臓に負担がかかると、特に左心室の筋肉が肥大したり部屋が拡張したりして、心臓の影が左外側(あるいは右側)へ張り出すように大きくなります。心臓の機能低下や心不全の前兆になり得るため、要精密検査の通知が出た場合は速やかに循環器内科で心エコー検査を受けてください。