なんでも鑑定団の天目茶碗は本物か?2500万鑑定の真相と現在
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目利きによる主観的な論争に終止符を打ったのは、客観的な科学データでした。奈良大学の千田嘉博教授(当時)らの協力のもと、非破壊の蛍光X線分析装置を用いた詳細な元素測定が実施されました。
南宋時代の本物の曜変天目は、釉薬に含まれる微量な鉄分と焼成窯内の酸素濃度の偶然の変化によって、ガラス質の中に光を干渉させる微細構造が生まれ、青い光彩を放ちます。これに対して測定された依頼品からは、南宋時代の中国陶磁器には存在し得ない近代的な化学釉薬・着色顔料(遷移金属成分)が検出されました。これにより、自然な窯変ではなく、近代の人工的な着色技術によって作られたものであることが科学的にも裏付けられました。