チャラン・ポ・ランタン小春の結婚と現在|ミスチルを魅了した奇才の真実
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小春のキャリアを語る上で欠かせないのが、日本を代表するロックバンド・Mr.Childrenとの邂逅です。2016年から2017年にかけて開催されたホールツアー「Mr.Children Hall Tour 2016 虹」、ならびに25周年を記念した「ヒカリノアトリエ」ツアーにおいて、小春はアコーディオン担当として抜擢されました。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の主題歌となったシングル「ヒカリノアトリエ」でも、哀愁と温かさをたたえた彼女の蛇腹の音色が楽曲の骨格を担っています。
桜井和寿は当時、小春の演奏について「彼女の弾くアコーディオンは、ただ伴奏として鳴っているのではなく、生き物のように感情を語りかけてくる」と絶賛しました。トップランナーであるMr.Childrenのスタジアム級のサウンドスケープに、アコーディオン1本で強烈な陰影をもたらした実績は、彼女のミュージシャンとしての評価を不動のものにしました。
この卓越した技術の原点は、7歳で出会ったシルク・ドゥ・ソレイユの来日公演にあります。サーカスの生演奏で響いていたアコーディオンの音色に衝撃を受け、クリスマスプレゼントに楽器をねだった小春は、以来ほぼ独学で演奏法を身につけました。中学生のときにはインストバンドを結成し、吉祥寺や井の頭公園などでのストリートライブ、大道芸フェスティバルへ出演。観客の足をその場で止めなければ投げ銭が得られない過酷なストリートの現場で、ダイナミックな蛇腹の押し引き、音の立ち上がりの鋭さ、そして聴く者の心身を揺さぶるグルーヴを叩き込みました。
小春の才能はプレイヤーにとどまらず、作家・コンポーザーとしての楽曲提供でも遺憾なく発揮されています。私立恵比寿中学への楽曲提供(「ゼッテーアナーキー」など)をはじめ、舞台や映画の劇伴、さらには『みんなのうた』への書き下ろしに至るまで、キャッチーでありながら一筋縄ではいかない毒気と哀愁を含んだメロディラインは、玄人筋のプロデューサーからも高く評価されています。