フルアルバムは何曲・何分から?Epやミニアルバムとの違いを徹底解説
フルアルバムは何曲・何分から?Epやミニアルバムとの違いを徹底解説とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
フルアルバムのフォーマットを語る上で欠かせないのが、記録メディアの技術史です。LP盤とCDの違いは、そのまま収録時間の限界の歴史でもありました。
1948年に誕生したアナログレコードのLP(Long Play)盤は、12インチの盤面で片面約20〜23分、両面合わせて最大40〜45分程度の音声を刻むことが物理的な限界でした。溝を細かく刻めば長時間の収録も可能でしたが、音量や低音のクオリティが著しく低下するため、アーティストは40分前後の中で起承転結を構築せざるを得ませんでした。
1980年代に登場したCD(コンパクトディスク)は、開発陣が「ベートーヴェンの第九(交響曲第9番)を1枚に収める」ことを目標にした結果、最大74分(のちに80分)の収録が可能となりました。これにより、1990年代以降のフルアルバムは曲数や収録時間が大幅に拡張されることになります。
ストリーミング全盛の2026年においては、物理的な容量の制限は完全に消滅しました。しかし、集中して1つの作品を鑑賞するリスナーの心理的耐性や、サブスクリプションにおける再生単価の設計から、結果として40分〜50分前後の構成が現在も最も支持される黄金比となっています。