モハメド・アリの病気の真相|32年の闘病生活と死因・最期を追う
モハメド・アリの病気の真相|32年の闘病生活と死因・最期を追うに関する主要なデータを丁寧に解説いたします。
2000年代に入ると、アリの晩年の病状はさらに進行しました。言葉によるコミュニケーションはほぼ失われ、わずかな身振りや目の動きで家族と意思疎通を図る状態となりましたが、その精神的な輝きが失われることはありませんでした。フェニックスの自宅で妻のロンダ・アリをはじめとする家族の手厚い介護を受けながら、チャリティー活動への参加を続けました。
2014年以降、アリは重度の尿路感染症や肺炎による入退院を繰り返すようになります。パーキンソン病が進行すると、嚥下機能(飲み込む力)や呼吸筋の働きが低下するため、誤嚥性肺炎や感染症のリスクが著しく高まるためです。
そして2016年6月2日、呼吸器疾患の悪化によりアリゾナ州フェニックス近郊の病院に緊急搬送されました。医療チームによる懸命な救命処置が行われましたが、感染症が全身に波及した結果、翌6月3日夜、敗血症性ショックにより74年の生涯に幕を下ろしました。臨終の場に立ち会った家族の証言によると、すべての臓器が機能を停止した後も、アリの強靭な心臓だけは30分近くにわたって力強く拍動を続けていたといいます。