ロングスリーパーとは?10時間睡眠が必要な理由と遺伝の真相
ロングスリーパーとは?10時間睡眠が必要な理由と遺伝の真相とはどのようなものなのか? 詳しい意味を整理してお届けします。
一般的な成人の平均睡眠時間は6時間半から8時間程度に収束しますが、ロングスリーパーは日常的に9時間から10時間以上の睡眠をとらなければ心身の健康と日中の覚醒度を維持できません。最大の特徴は、十分な睡眠時間を確保できさえすれば、日中は極めて明晰な頭脳と高い集中力を発揮できる点にあります。決して「寝ても寝ても疲れが取れず一日中居眠りしてしまう」わけではありません。
睡眠生理学において、このメカニズムはノンレム睡眠とレム睡眠の周期の違いによって説明されます。通常、人は浅い眠りから深い眠りへと移行するノンレム睡眠と、夢を見る活発なレム睡眠を約90〜110分の周期で一晩に4〜5回繰り返します。しかし、ロングスリーパーの睡眠構造を脳波解析すると、深いノンレム睡眠の絶対量は一般人と大きく変わらないものの、浅い睡眠段階や脳の記憶整理・シナプス再編を担うレム睡眠の比率が顕著に多いことが判明しています。
脳が昼間に取り込んだ膨大な情報や感覚刺激を代謝・処理するために、より多くの修復時間を要求している状態です。したがって、彼らにとって睡眠を切り詰める行為は、修復が終わっていない精密機械を無理やり稼働させるようなもの。慢性的な寝不足に陥ると、一般的な睡眠不足者以上に免疫力低下や著しい注意欠陥、情緒不安定を招くため、睡眠時間10時間以上の影響は「過剰な浪費」ではなく「生命維持に必要な必須維持費」であると捉えるのが医学的に正確な見立てです。