清原和博の現在2026!仕事や球界復帰の真相と息子たちとの絆
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公の場での露出が増え、明るい話題が報じられるようになると、インターネット上では「清原はもう完全に立ち直った」「薬物問題は完全に克服された」といった短絡的な見方が散見されるようになります。しかし、これは依存症という病の本質を見誤った危険な誤解です。
薬物依存症に「完治」という言葉は存在しません。あるのは「回復の継続(クリーンな状態を一日ずつ積み重ねること)」のみです。清原氏自身、著書『薬物依存症』や『告白』の中で、ふとした瞬間に襲いかかる強烈な渇望や、悪夢にうなされて飛び起きる夜の恐怖を率直に告白しています。雨の日や一人きりで過ごす静かな部屋、心身が疲弊した瞬間に訪れる「頭の中の悪魔の囁き」との戦いは、事件から10年が経過した今も決して終わっていません。
加えて、前述した糖尿病の合併症リスクも常に背中合わせです。引退前に復活を期して渡米した際、現地のトレーナーから「You are an old man(お前はもう終わった人間だ)」と突き放され、ボロボロになりながら母親をおぶって墓参りをしたというエピソードが象徴するように、彼の肉体は度重なる膝の手術と長年の無理が祟り、満身創痍の状態にあります。
「元気にテレビに出ているから安心」という世間の認識と、本人が日々直面している「いつ再発(スリップ)してもおかしくない自分を律し続ける過酷な現実」との間には、依然として深い溝が存在します。彼が今なお専門機関のカウンセリングや自助グループとの繋がりを保ち、自らの弱さを認める作業を続けている点こそが、真の意味での再起の現場なのです。