オートチューンとは?ケロケロ声の仕組みやメロダインとの違いを徹底解剖
オートチューンとは?ケロケロ声の仕組みやメロダインとの違いを徹底解剖に関するポイントを分かりやすくまとめました。専門的な情報をチェックしましょう。
オートチューンが単なる補正ツールから芸術表現へと昇華した背景には、時代を象徴するオートチューンの有名曲や代表例の存在があります。
世界で初めてこのエフェクトを前面に打ち出したのは、シェール(Cher)が1998年に発表した世界的大ヒット曲『Believe』でした。当時、プロデューサー陣はライバルへの手法漏洩を防ぐため「ボコーダーを使った」と偽りの説明をしていましたが、その正体こそ極限設定のオートチューンでした。
2000年代中盤に入ると、R&BシンガーのT-Pain(T-ペイン)が全編にオートチューンを導入し、ヒップホップシーンに一大ムーブメントを巻き起こします。カニエ・ウェストの名盤『808s & Heartbreak』もこの流れを決定づけました。
日本国内において決定的なパラダイムシフトを起こしたのが、音楽プロデューサー・中田ヤスタカ氏が手掛けたテクノポップユニットPerfumeのケロケロ声です。2007年の『ポリリズム』や『チョコレイト・ディスコ』で見せた、無機質でありながらキュートなボーカルアプローチはJ-POPの常識を覆しました。現在ではSEKAI NO OWARIの代表曲や、トラヴィス・スコットをはじめとする現代トラップミュージックに至るまで、オートチューンはジャンルを問わず標準的な表現手段となっています。