親方の給料と手取り年収の実態|建築職人が儲かるカラクリと格差の真相
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建築業界における「親方」の収入実態を正確に捉えるには、まず「売上(年商)」と「手取り年収」を峻別しなければなりません。元請けから支払われる請求金額の大きさに目を奪われがちですが、そこから差し引かれる固定費や公租公課の額は、会社員時代とは比較にならないほど重くのしかかります。
国土交通省の各種調査や建設産業専門団体連合会が示すデータを紐解くと、建築・大工の一人親方の年収相場は、年間売上で600万円〜800万円前後が最も多い層を形成しています。しかし、ここからガソリン代や車両維持費、消耗工具代、労災保険の特別加入費用、国民健康保険料、国民年金、そして所得税や住民税が容赦なく引かれます。その結果、親方の給料手取り事情としては、実質的に手元に残る金額が380万〜520万円程度にとどまるケースが極めて一般的です。
大工親方の日当相場で見ると、現在の現場水準は常用(1日いくらで現場に入る形態)で1日あたり1万8,000円〜2万5,000円程度が主流です。熟練の腕を持つベテランや特殊工法に対応できる職人であれば日当2万8,000円を超えることもありますが、天候不順による現場ストップや工期のズレがあれば、その分だけダイレクトに収入が削られます。年間稼働日数を約220日〜240日と仮定した場合、常用一本で稼げる金額には物理的な天井が存在しているのが実情です。