安里屋ユンタの工工四を完全攻略!初心者が挫折しない弾き方と新旧の差

安里屋ユンタの工工四を完全攻略!初心者が挫折しない弾き方と新旧の差に関する最新の話題を丁寧に解説いたします。

安里屋ユンタを練習する際、多くの初心者が混乱に陥るのが「新安里屋ユンタ」と「原曲(元祖・八重山古典民謡の安里屋ユンタ)」の存在です。メディアやYouTubeで耳にする親しみやすいメロディの多くは昭和9年(1934年)に作詞・星野哲郎、作曲・宮良長包の手などによって広く全国向けに普及した「新安里屋ユンタ」ですが、沖縄現地の古典愛好会や八重山芸能では古謡としての安里屋ユンタが受け継がれています。

双方は同じルーツを持ちながら、工工四の難易度、旋律、拍子、そして歌詞に込められた歴史的背景が根本から異なります。両者の相違点を客観的データに基づいて比較した一覧が以下の表です。

比較項目新安里屋ユンタ(普及版)原曲・八重山安里屋ユンタ(古謡)編集部の見解・選択の指針成立年代・背景1934年(昭和9年)発表。大衆向けの歌謡曲として全国に浸透18世紀初頭(琉球王国時代)の竹富島に伝わる労働歌・叙事詩現代の三線教室や演奏会で一般に指定されるのはほぼ新安里屋ユンタ演奏テンポ(BPM)BPM 90〜110(早調子・軽快なリズム)BPM 55〜70(荘重でゆったりとした歩み)新曲はリズムキープ、原曲は深い呼吸と節回し(歌持ち)の技術が求められる工工四の難易度指標★☆☆☆☆(初級レベル・全32マス構成)★★★☆☆(中級レベル・装飾音や微小音程あり)初心者が三線の1曲目として選ぶなら迷わず新安里屋ユンタを推奨歌詞の言語体系と意味標準語主体(「サー君は野中の 梯梧の花よ」等)八重山古語(「サァ安里屋ぬクヤマに 目差主ぬ乞ゆたら」等)原曲は首里の役人の現地妻要求を毅然と拒否した絶世の美女クヤマの実話叙事詩返し言葉(囃子)「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」囃子は共通。「また会いましょう、心美しい愛しい人よ」という八重山古語の意味

原曲の歌詞に登場する「安里屋クヤマ」は、実在した竹富島の絶世の美女です。首里から派遣された目差主(地方役人)からの求愛を「島人としての誇り」を胸に毅然と拒絶した気高い女性の物語であり、本来のユンタ(結歌=共同労働の歌)として島民たちが田植えや収穫の際に声を掛け合って歌い継いできました。

一方、私たちが普段耳にする新安里屋ユンタは、恋心や南国の美しい情景を誰もが口ずさめる標準日本語の歌詞に改変したものです。囃子言葉の「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」という八重山古語の響きだけを残し、沖縄民謡の情感を全国区のポップカルチャーへと昇華させた記念碑的作品といえます。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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