紫陽花の花が咲かない決定打は剪定?来年満開に導くプロの復活全技術
紫陽花の花が咲かない決定打は剪定?来年満開に導くプロの復活全技術について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。
「秋以降は一度も枝を切っていないのに、葉っぱばかり生い茂って蕾が全く上がってこない」というケースも後を絶ちません。この場合、疑うべきは肥料の配合バランスと栽培場所の日照条件です。
第一の構造的要因は、用土内の窒素過多です。植物の生育には「栄養成長(茎や葉を伸ばす段階)」と「生殖成長(花や実をつける段階)」の2つのフェーズが存在します。市販の油かすや観葉植物用の化成肥料など、葉肥と呼ばれるチッソ(N)成分の比率が高い肥料を与えすぎると、植物体内の炭素と窒素の比率(C/N比)が崩れ、生殖成長への切り替えが行われません。その結果、濃緑色の巨大な葉ばかりが旺盛に茂り、花芽をつけるエネルギーが完全に遮断されてしまいます。
第二の要因が、アジサイの日当たりに関する誤解です。「アジサイは日陰を好む植物」という言説が定着していますが、これは植物学的には半分正しく、半分は誤りです。強烈な西日や真夏の直射日光は葉焼けを招くため敬遠されますが、花芽を分化させるためには午前中を中心に3〜4時間程度の日照が絶対に不可欠です。一日中日陰になる北側の軒下や、高木が生い茂る暗い場所では、光合成による炭水化物の蓄積が足りず、花を咲かせる余力が生まれません。