熱中症の頭痛と吐き気は危険信号?Ii度中等症の真実と応急処置
熱中症の頭痛と吐き気は危険信号?Ii度中等症の真実と応急処置に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
熱中症の応急処置方法において、最も重要なゴールは「深部体温の迅速な低下」と「有効循環血漿量の回復」です。頭痛や吐き気が出現しているときは、1分1秒を争う的確なアクションが求められます。
最優先すべきは、体を冷やす太い血管の位置(首・脇の下・鼠径部)を氷嚢や保冷剤、冷えたペットボトルで集中的に冷却することです。皮膚表面だけを漫然と冷やすのではなく、大量の血液が通過する左右の頸動脈部(首の両脇)、腋窩動脈部(両脇の下)、大腿動脈部(足の付け根・鼠径部)に冷却パックを当てることで、冷やされた血液が全身を巡り、脳や内臓のオーバーヒートを物理的に抑え込みます。衣服のベルトや襟元を緩めて熱の放散を促し、霧吹きで全身に水を吹きかけながらうちわや扇風機で送風する気化熱冷却も極めて有効です。
並行して行うべき水分摂取ですが、熱中症の吐き気と経口補水液の正しい飲み方には厳格なルールが存在します。胃の運動機能が低下しているときに冷たい経口補水液(OS-1など)を一気に流し込むと、胃壁が刺激されて迷走神経反射や嘔吐を誘発し、せっかくの電解質を体外へ吐き出してしまうことになります。正しい手順は以下の通りです。
- 一口ずつ含むように飲む:スプーン1杯、あるいはペットボトルのキャップ1杯程度を口に含み、数十秒から1分間隔でゆっくり飲み下す。
- 常温に近い温度を選択:胃腸への刺激を最小限に抑えるため、キンキンに冷えた氷水ではなく、わずかに冷たい〜常温の経口補水液を用いる。
- 嘔吐した場合は経口摂取を中止:一度でも嘔吐した場合、それ以上の無理な経口摂取は誤嚥性肺炎の引き金になります。この瞬間に自力回復の選択肢を捨て、速やかに医療機関を受診してください。