米津玄師のイラストは何が異次元なのか?愛用画材と自作ジャケの真相
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彼のビジュアル表現の原点を語る上で欠かせないのが、2009年からニコニコ動画を中心に活動を開始したボカロP「ハチ」名義の時代です。『結ンデ開イテ羅刹ト骸』『マトリョシカ』『パンダヒーロー』といった代表曲において、米津玄師は作詞・作曲・編曲のみならず、動画内のイラストおよびアニメーション制作の全工程を自作していました。
当時の制作環境は極めて泥臭く、スキャンした無数の手描きイラストを動画編集ソフトでつなぎ合わせるという膨大な手作業の連続でした。不気味さとポップさが同居する極彩色の世界観、目まぐるしく変化するカット割りは、当時のネットカルチャーに強烈な衝撃を与え、イラストレーターとしての知名度を一気に押し上げました。
シンガーソングライターとしてメジャーデビューを果たした後も、『アイネクライネ』や『ゴーゴー幽霊船』などのMVで自身のアニメーションを披露。分業制が当たり前となった現代の音楽ビジネスにおいて、音と絵の双方を妥協なく自作する姿勢は、自身の作家性を純度100%でリスナーへ届けるための絶対的なアイデンティティとなっています。