なぜグッドウィルは崩壊した?廃業の真相と折口雅博の現在・資産を徹底解説
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社会に最も強い衝撃を与えたのが、子会社コムスンが引き起こした不正請求事件です。2000年の介護保険法改正の波に乗り、折口氏は「24時間365日、いつでもどこでも訪問介護」をキャッチコピーに掲げ、全国で一挙1200拠点もの事業所開設をブチ上げました。この過剰な目標設定が、現場の破綻を招く元凶となります。
厚生労働省および自治体の立ち入り調査で判明した手口は、極めて組織的かつ杜撰なものでした。介護保険法に基づく事業所指定を受けるには、専従のサービス提供責任者や看護師・介護福祉士といった有資格者の配置が義務付けられています。しかし、急速な出店に人員確保が到底追いつかず、実態のない人物の名前を借りた名義貸しや、他事業所の職員を重複登録する虚偽申請が全国数十か所以上で常態化していました。
さらに、実施していない訪問介護サービスの架空請求や、要件を満たさない人員による水増し請求が続発。自治体からの返還請求額は億単位に上りました。問題が表面化した際、同社は事業所指定の取消処分を回避するため、処分直前に拠点を自主廃業して他法人へ看板を掛け替える「処分逃れ」を試みたことで、行政と世論の怒りに油を注ぎました。
2007年6月、厚生労働省はコムスンに対する事業所指定の更新を全国で認めない方針を発表。折口氏は記者会見の席で深々と頭を下げたものの、利用者を人質に取ったような事業譲渡計画は猛反発を食らいました。最終的にコムスンの事業はニチイ学館など複数の同業他社へ分割承継され、ブランドは完全に消滅しました。