なぜ世界は日本のメタルに熱狂するのか?名盤と若手・海外人気の真相
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2010年代以降、日本のシーンを決定的に変えたのが、ガールズバンドとトラディショナルな和の美意識を取り入れたバンド群の台頭です。
世界的な起爆剤となったBABYMETALは、結成当初の「アイドルとメタルの融合」という枠組みを完全に脱ぎ去り、メタル復興の旗手として確固たる地位を築きました。アイアン・メイデンやメタリカといった重鎮たちとの共演、欧米スタジアムツアーの成功など、その輝かしい経歴は日本の音楽ビジネスにおける海外展開のモデルケースとなっています。
一方、純然たるインストゥルメンタルや骨太なバンド編成で世界を驚かせているのが日本のガールズメタルバンドの精鋭たちです。LOVEBITESは英国の大型フェス「Bloodstock Open Air」で喝采を浴び、欧州屈指のレーベルと契約。NEMOPHILAの地を這うようなヘヴィリフ、BAND-MAIDの緻密なハードロックアンサンブル、花冷え。が放つ「原宿コア」とも呼ばれるハイブリッドなカオスは、海外フェスのメインステージを揺らし続けています。
さらに、独自の文学性と怪奇趣味を突き詰めて再評価されたのが人間椅子です。津軽三味線のピッキングニュアンスをギターリフに落とし込み、江戸川乱歩や太宰治の世界観をドゥームメタルに昇華させた楽曲『無情のスキャット』のミュージックビデオは、YouTubeを通じて世界中で爆発的なリアクション動画を生み出しました。30年以上の活動歴を経て「日本のブラック・サバス」として海外の老舗レーベルやフェスからラブコールを受ける姿は、トレンドに迎合しないオリジナリティの勝利を証明しています。
「和風メタルバンド人気順」の上位を争う陰陽座の「妖怪ヘヴィメタル」や和楽器を取り入れたミクスチャーサウンドも、日本固有の美学を愛するコアなファンベースを世界中に拡大させています。