サラブレッドは馬刺しになるのか?引退競走馬の行方と真相
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結論から言えば、競走馬を引退したサラブレッドの一部が食用として流通しているのは紛れもない事実です。しかし、一般に流通している上質な馬刺しのすべてが元競走馬であるかのような認識は、業界の実態とは大きくかけ離れています。
日本国内で消費される馬肉には、大きく分けて「食用として繁殖・肥育された馬」と「競走馬や乗馬など他用途から転用された馬」の2つのルートが存在します。競馬サークル関係者の証言によると、中央競馬や地方競馬で勝てなくなったり、怪我で引退を余儀なくされたりした馬の一部は、家畜商を通じて食肉市場へと送られます。これがネット上で「引退馬の屠殺」として取り沙汰される実情の骨格です。
農林水産省の畜産統計および流通データによると、国内で処理される馬の頭数のうち、純粋な軽種馬(サラブレッド等)が占める割合は全体の数割程度にとどまります。さらに、その多くは生食用の高級馬刺しではなく、加工用肉(コンビーフ、ソーセージ等の原料)やペットフード用原料として扱われるケースが主流です。競走馬としての役目を終えた後のサラブレッドの食用流通ルートは確かに存在しますが、それは決して「馬刺し市場の中核」ではありません。