高所恐怖症の決定的な原因とは?ただの怖がりではない理由と最新克服法
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ネット上の掲示板やSNSでは、高所恐怖症に関して医学的根拠の乏しいアドバイスが今なお飛び交っています。もっとも危険なのが、「バンジージャンプを飛べば一発で度胸がついて治る」「高い場所に無理やり連れて行って慣れさせればいい」という、いわゆる根性論に基づく荒療治です。
心理学には「フラッディング法(最大の恐怖刺激にいきなり曝露させ、身体反応が収まるのを待つ手法)」と呼ばれる治療概念が存在しますが、これは厳格な医療管理下で専門家がモニタリングしながら行う高度な技法です。準備もなしに無理やり超高所に立たせると、激しいトラウマとして扁桃体に恐怖が刻み込まれ、恐怖症が悪化するばかりか本格的なパニック発作やPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する引き金になります。絶対に素人判断での強引な荒療治を試みてはなりません。
また、もう一つの見落とされがちな盲点が、「耳鼻科疾患との混同」です。高い場所で急にふわふわとした浮遊感や天井が回るようなめまいを覚える場合、恐怖症そのものではなく、良性発作性頭位めまい症(BPPV)やメニエール病、あるいは起立性調節障害といった身体疾患がベースに隠れていることがあります。三半規管に器質的なトラブルを抱えていると、視覚的な手がかりが乏しい高所でバランスを崩しやすくなり、その恐怖から二次的に高所恐怖症を発症するルートが存在します。急激にめまいが強くなった場合は、心療内科だけでなく耳鼻咽喉科でのスクリーニングを視野に入れる必要があります。