ボーイング787は本当に事故が多い?重大トラブルの真相と安全性を徹底検証

ボーイング787は本当に事故が多い?重大トラブルの真相と安全性を徹底検証の疑問点について、最新情報を詳しくお届けします。

死亡事故を起こしていない787が、なぜこれほどトラブルの多い機体として人々の記憶に刻まれているのでしょうか。その発端は、就航から間もない2013年1月に発生したドリームライナー運航停止の経緯にあります。

当時、ボストン空港に駐機中だったJAL機と、高松空港に緊急着陸したANA機の双方で、機体後部に搭載されたGSユアサ製リチウムイオンバッテリーが発煙・熱暴走を起こす事故が立て続けに発生しました。この事態を重く見た米連邦航空局(FAA)および国土交通省航空局は、全世界の787に対して約4カ月間にわたる飛行停止命令を下すという異例の措置に踏み切りました。

徹底的な調査の結果、ボーイング787のバッテリー問題の原因は、内部ショートによるセルの熱連鎖反応と、それを封じ込める隔離構造の不足であったことが判明しました。ボーイング社は直ちに改修を実施し、以下の恒久対策を講じました。

  • セル間の絶縁性強化および内部ショートを防止する設計変更
  • 万が一の熱暴走時にも火災や煙を機外へ直接排出する高強度ステンレス製保護ケース(エンクロージャー)の追加
  • 充電制御ユニットの監視アルゴリズムを刷新し、微細な電圧異常を即座に遮断するフェイルセーフの確立

この改修以降、バッテリー起因の重大トラブルは再発していません。しかし、鳴り物入りで登場した最新鋭機が全世界で運航停止になったという当時のセンセーショナルな報道と、その後の初期不良(いわゆる初期トラブル履歴)が、一般層の脳裏に「787=トラブル続きの機体」という強固な印象を植え付ける要因となりました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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