少年時代の歌詞「風あざみ」の意味とは?辞書にない造語の真相と誕生秘話
少年時代の歌詞「風あざみ」の意味とは?辞書にない造語の真相と誕生秘話について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。
では、なぜ辞書にもない「風あざみ」というフレーズが生まれたのでしょうか。その背景には、井上陽水ならではの研ぎ澄まされた言語感覚と作詞哲学が存在します。
映画『少年時代』(原作:藤子不二雄Ⓐ)の主題歌として制作された本作ですが、本人が過去の音楽番組やインタビューで明かした井上陽水の作詞エピソードは非常にユニークです。陽水氏は「意味を深く考えて選んだのではなく、メロディと言葉の響きがピタリと一致したから採用した」と語っています。
作曲を手がけた平井夏美(川原伸司)による哀愁漂う美しい旋律に対し、陽水は言葉の「母音の響き」や「声に出した時の心地よさ」を最重要視しました。「夏が過ぎ」に続く5文字として口ずさんだ瞬間、「か・ぜ・あ・ざ・み」という澄んだ音がメロディと奇跡的な融合を果たしたのです。理屈や論理を超えて感覚から生まれたからこそ、理屈抜きで心に浸透する名フレーズとなりました。