最高裁と警視庁を創った建築家・岡田新一とは?名建築に宿る哲学を徹底解説

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岡田新一の代表作として世界的に知られるのが、1974年に竣工した最高裁判所庁舎です。この建築が放つ威厳の源泉は、計算し尽くされた外装のテクスチャーと彫刻的なマッス(塊)の構成にあります。

外壁を覆うのは、茨城県産の稲田石(白御影石)の割肌仕上げです。石の荒々しい質感をそのまま残した外装は、陽光の角度によって刻一刻と表情を変え、深い陰影を生み出します。さらに注目すべきは、当時としては最先端であったプレキャストコンクリート(PC板)工法の採用です。工場で高精度に製作された大型コンクリートパネルに石を打ち込むハイブリッド技術により、狂いのないシャープな幾何学フォルムと重厚感の両立に成功しました。

内部空間においても、大ホールから法廷へと至る壮大なシークエンスが構築されています。吹き抜けから差し込む劇的な自然光、光と影のコントラストがもたらす静寂。司法の厳格さと公正さを建築空間そのもので体現したこの傑作は、日本建築学会賞作品賞や毎日芸術賞をはじめとする数多くの栄誉に輝き、戦後日本建築の最高峰として君臨しています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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