牡丹と芍薬の違いを完全見分け!葉・散り方・幹で即判別する決定打
牡丹と芍薬の違いを完全見分け!葉・散り方・幹で即判別する決定打にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
ネット上の情報や園芸Q&Aフォーラムにおいて、初心者が最も混乱に陥りやすい「盲点」が存在します。それが「交配種の存在」と「台木(接ぎ木)の逆転現象」です。
1. 判別を狂わせる「イトーハイブリッド(オリエンタル・ゴールド等)」の存在
「木か草かで見分けられる」という大原則を打ち崩す例外が、1948年に日本の育種家・伊藤東一氏によって世界で初めて成功した「牡丹と芍薬の種間交配種(イトーハイブリッド)」です。「オリエンタル・ゴールド」や「バーツェラ」などに代表されるこれらの品種は、牡丹の美しい黄色い花と、芍薬の耐寒性・強健な茎を併せ持っています。
秋になると地上部の茎の上半分は枯れ落ちますが、地際数センチの木質化した部分は残るという、まさに「木と草のハイブリッド」の生態を示します。近年ガーデンセンターで急速に流通量を増やしているため、「草のような茎から牡丹の花が咲いている」という新種を見かけてもパニックにならず、交配種の可能性を視野に入れる必要があります。
2. 牡丹を買ったはずが芍薬が咲く?「台木の反乱」という園芸トラップ
市販されている牡丹の苗木の多くは、根張りを強化するために「芍薬の根を台木(だいぎ)にして牡丹の枝を接ぎ木」して生産されています。この園芸的構造を知らないまま数年間育てていると、土中の台木(芍薬)から勢いよく新芽(ひこばえ)が吹き上がってくる現象が起きます。
これを牡丹の新しい枝だと誤認して放置すると、旺盛な生命力を持つ芍薬が養分を独占し、数年後には接ぎ木されていた牡丹の本体が枯死して「いつの間にか純度100%の芍薬の株にすり替わってしまう」という悲劇が起こります。根元からツヤツヤした照り葉の新芽が出てきた場合は、牡丹を守るために地際から完全に掻き取る(芽欠きを行う)ことが、牡丹栽培における必須知識です。