膝の脱臼を自分で治すのは危険?外れた皿の正しい応急処置と受診目安
膝の脱臼を自分で治すのは危険?外れた皿の正しい応急処置と受診目安とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。
Q1:膝の皿が外れたとき、自然に元の位置へ戻ることはありますか?
A1:はい、受傷後に脚の力を抜いたり、わずかに膝が伸びたりした弾みで自然にカチッと元の位置へ滑り込む(自然整復)ケースは多々あります。ただし、皿が元の位置に戻ったとしても、外れた瞬間に内側の靭帯(MPFL)が断裂していたり、軟骨が削れたりしている可能性が極めて高いため、痛みが軽くなったとしても必ず整形外科を受診してMRI等の精密検査を受けてください。
Q2:膝の脱臼は冷やすのと温めるの、どちらが正しいですか?
A2:受傷直後の急性期は、絶対に「冷却(冷やす)」を選択してください。脱臼時は関節内で血管が破綻し、大量の内出血や炎症が急速に生じています。温めてしまうと血流が促進され、腫れと激痛が著しく悪化します。氷嚢などをタオルで包み、1回15〜20分程度を目安に関節を冷やしてください。
Q3:生まれつき膝の皿が外れやすい体質や原因はありますか?
A3:存在します。大腿骨の溝が浅い「大腿骨滑車部形成不全」、お皿の位置が正常より高い「高位膝蓋骨」、骨盤の横幅に対して膝が内側に入りやすいX脚傾向(Qアングルの増大)、全身の関節が柔らかい関節弛緩性などが先天的・骨格的な要因として挙げられます。これらに該当する方は、日常のジャンプ着地や方向転換でも脱臼しやすいため、専門医の指導のもとで筋力トレーニングによる予防が必要です。