【徹底解説】チーマーとは?暴走族との違いや渋谷から消えた衝撃の真相
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チーマーという言葉の原型は、文字通り「チーム(Team)を作る者たち」を意味する和製英語です。その震源地となったのは、1980年代後半の渋谷センター街や道玄坂、神南エリアでした。
当時、従来の少年非行といえば地方の公立校を中心に広がる暴走族や「ツッパリ(ヤンキー)」が主流でした。しかし、チーマー発祥の歴史を辿ると、初期の構成員はまったく異なる出自を持っていたことが分かります。中核にいたのは、都内の有名私立中高一貫校に通う良家の子息や、アメリカ文化に日常的に触れていた帰国子女たちでした。
彼らはディスコブームの後退と歩調を合わせるように、クラブカルチャーやスケートボード、インポートブランドに傾倒していきました。雑誌『Fine』や『Boon』が牽引した90年代ストリートカルチャーの隆盛とともに、彼らが好んだスタイルは「渋カジ(渋谷カジュアル)」と名付けられ、全国の中高生が憧れる巨大トレンドへと昇華したのです。
初期のチーマーは徒党を組んで暴力を振るう集団ではなく、お気に入りのアメカジファッションを誇示し、センター街のファストフード店やレコードショップの前で仲間とたむろする「流行最先端の社交場」に過ぎませんでした。しかし、そのスタイリッシュな佇まいがメディアで脚光を浴びるにつれ、周辺地域から腕自慢の少年たちが渋谷へと流入し、集団の性質は急速に変質していくことになります。