豊田章男の現在と真実|Ev戦略の勝算と後継者問題の行方を追う
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豊田章男のルーツを辿ると、日本の近代産業史そのものに突き当たります。曾祖父は自動織機を発明した豊田佐吉、祖父はトヨタ自動車創業者の豊田喜一郎、そして父は元社長・会長を務めた豊田章一郎という名門中の名門です。
学歴と経歴を振り返ると、慶應義塾大学法学部を卒業後、米国バブソン大学でMBAを取得。米国の投資銀行で武者修行を積んだ後、1984年にトヨタ自動車へ一般社員として入社しました。「豊田の看板」が通用しない現場で冷遇を受けながらも、中古車情報ネットワーク「GAZOO.com」の立ち上げなど、叩き上げの新規事業で頭角を現した歴史があります。
注目の後継者問題において、最大の焦点となっているのが長男の豊田大輔氏です。慶應義塾大学からバブソン大学MBAを経て、ソフトウェア主導のモビリティ開発を担う「ウーブン・バイ・トヨタ(Woven by Toyota)」でシニア・バイス・プレジデントを務める傍ら、レースチーム「ROOKIE Racing」のドライバーとしても父と同じ道を歩んでいます。
ただし、近年のトヨタはコーポレートガバナンスと社外取締役の監視が厳格に機能しており、世襲という理由だけで大輔氏が次期社長の座に就くことは不可能です。豊田章男自身も「創業家だからといって下駄を履かせるつもりはない。クルマを愛し、ステークホルダーに選ばれる実力があるかどうかがすべてだ」と周囲に語っており、佐藤社長体制のもとで実力と実績を積み上げさせることが現在の育成戦略となっています。