『アンナチュラル』葬儀屋の正体と中堂との裏取引|赤い金魚を追う理由
話題沸騰中の 『アンナチュラル』葬儀屋の正体と中堂との裏取引|赤い金魚を追う理由について、多角的な視点を整理して公開しています。
視聴者の誰もが息をのんだのが、木林とUDIラボの孤高の法医解剖医・中堂系(演:井浦新)とのただならぬ関係性です。物語の序盤、二人は誰もいない夜のUDIラボや薄暗い路地裏で密会を重ね、中堂から木林へと封筒に入った現金が手渡されるシーンが幾度となく描かれました。この密約こそが、本作最大のサスペンスの引き金となっていた「遺体情報の裏取引」です。
木林が中堂に協力していた決定的な理由は、表面的には「高額な情報提供料(報酬)」という極めて現実的な経済的動機に基づいています。フォレスト葬儀社に入ってくる不自然死や変死体の引き取り情報の中から、特定の条件に合致する遺体を警察や遺族よりも早く中堂に知らせることで、木林は1件につき数十万円単位とされる裏の謝礼金を得ていたのです。
では、中堂が木林に命じて血眼になって探させていた遺体の条件とは何だったのか。それこそが、8年前に殺害された中堂の最愛の婚約者・糀谷夕希子の口内に残されていた特殊な圧痕、「口の中に赤い金魚の模様がある遺体」でした。中堂は自らの手で恋人を解剖した過去を持ち、犯人が今もどこかで同じ手口の殺人を繰り返していると確信していました。しかし、一介の解剖医である中堂が全国の変死体をすべて追跡することは不可能です。そこで目をつけたのが、警察や解剖機関と密接に関わり、日々多くの遺体を搬送するフォレスト葬儀社の木林でした。
木林自身も中堂の悲痛な動機を薄々察してはいたものの、決して過剰な同情を示さず、あくまで「ビジネス」としてのスタンスを崩しませんでした。この徹底したプロ意識と適度な不透明さがあったからこそ、中堂も木林を情報源として重用し続けたと言えます。