ドナー提供に家族が反対する決定打とは?同意の壁と後悔防ぐ説得法
ドナー提供に家族が反対する決定打とは?同意の壁と後悔防ぐ説得法に関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。
日本骨髄バンクの最新データや移植医療現場の報告によると、適合通知(白血球の型であるHLA型の一致)が届いたドナー候補者のうち、最終的に提供に至らない理由の約3割から4割を「家族の同意が得られないこと」が占めています。命を救う英雄的行動と捉えられがちなドナー提供ですが、家族側には全く異なる力学が働いています。
骨髄ドナーにおける家族の反対理由で最も圧倒的なのは、「健康な我が子やパートナーが、他人のために全身麻酔を受け、手術を受けるリスクを背負うことへの恐怖」です。骨髄採取では全身麻酔下で腸骨(骨盤の骨)に針を刺して骨髄液を吸引するため、術後の痛み、発熱、極めて稀ながら麻酔事故や感染症のリスクがゼロではありません。家族からすれば、「なぜ何の落ち度もない身内が痛い思いや命の危険を冒さなければならないのか」という防衛本能が働くのはごく自然な心理です。
さらに親族間で行われる生体ドナーにおける親族間トラブルでは、より複雑な感情のねじれが発生します。例えば「親のために子が肝臓や腎臓の一部を提供する」「兄弟間で提供する」といった場合、他の兄弟や配偶者から「将来的な健康リスクを背負わせたくない」「暗黙の同調圧力で断れない状況に追い込まれているのではないか」という激しい反発が起き、一族を巻き込む深刻な亀裂に発展するケースが頻発しています。