もおか鬼怒公園ゴルフ倶楽部の現在と閉鎖の真相|跡地と再開の噂を追う

もおか鬼怒公園ゴルフ倶楽部の現在と閉鎖の真相|跡地と再開の噂を追うの全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

もおか鬼怒公園ゴルフ倶楽部を襲った決定打は、2019年(令和元年)10月12日から13日にかけて東日本を直撃した台風19号(令和元年東日本台風)でした。記録的な豪雨により鬼怒川の水位が観測史上最高レベルまで急上昇し、堤防外側の河川敷に位置していた全18ホールは完全に濁流へと飲み込まれました。

被災直後の現場は凄まじいものでした。自治体の被害報告書や地元紙の報道によると、コース全体が最大数メートルの泥水に冠水。水が引いた後には、数十センチに及ぶ分厚い泥土や流木、上流から押し流された膨大な漂着ゴミが全域を埋め尽くしました。スプリンクラーなどの散水設備や乗用カート、コース整備重機、さらにはクラブハウスの付帯設備までもが壊滅的な打撃を受けました。

当時、真岡市およびコースを運営していた一般社団法人真岡市開発公社は、早期の営業再開を模索して被害額と復旧費用の試算を行いました。しかし、そこで突きつけられた現実は極めて過酷な数字でした。コースの土砂撤去と芝の張り替え、設備の全面刷新にかかる費用は概算で数億円規模に上ると算出されたのです。

さらに重くのしかかったのが「河川敷コースゆえの構造的宿命」でした。国土交通省の河川管理指針や気候変動に伴う線状降水帯の頻発傾向を鑑みると、「数億円の公費を投じて復旧しても、数年以内に再び同規模の水害で水没するリスクが極めて高い」という専門家の判断が下されました。自治体財政への圧迫と市民の防災意識の高まりを受け、真岡市議会での議論を経て、最終的に「復旧断念・ゴルフ場事業からの撤退」という苦渋の決断が下されたのです。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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