尾形百之助の最期と自決の真相|過去と弟・勇作の呪縛を徹底解剖
尾形百之助の最期と自決の真相|過去と弟・勇作の呪縛を徹底解剖を詳しくリサーチ! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
尾形の行動原理を理解する上で避けて通れないのが、浅草の芸者であった母・トメと、名門軍人である父・花沢幸次郎中将との歪んだ親子関係です。幸次郎に捨てられた母は精神を病み、父が好物だったあんこう鍋を毎日作り続ける狂気に囚われていました。
幼い尾形は「母が病気になれば父が浅草に戻ってくるのではないか」という幼心から、獲ってきた野鳥の毒(トリカブト等)を鍋に盛り、実の母親を毒殺するという凄惨な選択に至ります。しかし、母の葬儀に父が現れることはありませんでした。このとき尾形の中に芽生えた「自分は祝福されて生まれてこなかった」「愛されない不要な存在である」という激しい自己否定と承認欲求が、その後のすべての凶行の引き金となっていきます。
後に日露戦争の最中、尾形は父・幸次郎中将をも自決に見せかけて喉を切り裂き殺害。「自分を認めなかった冷酷な父」に対する復讐を遂げますが、それでも彼の魂の飢餓感が満たされることはありませんでした。