火事場の馬鹿力はなぜ発動する?脳のリミッターが解除される驚愕の真実
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潜在能力解放の化学的スイッチとして欠かせないのが、副腎皮質から大量に放出されるアドレナリンだ。1900年代初頭、日本人化学者の高峰譲吉が世界で初めて結晶化に成功したこのホルモンは、百年以上の時を経てなお、人体組織の緊急対応メカニズムの中核として君臨している。
東京大学大学院医学系研究科などの臨床研究グループは、アドレナリン濃度が平常時の数十倍に急上昇した際、筋肉細胞内のカルシウムイオンの流出入速度が劇的に跳ね上がる現象を特定した。これにより、遅筋だけでなく通常は動きにくい速筋線維が一斉に同期して動員される。
海外でもハーバード大学医学大学院が先端ゲノム解析を駆使し、ストレス下での交感神経系の過剰応答と筋出力の関係性を調査している。血流の急激な再分配によって心拍数と呼吸数が跳ね上がり、酸素の供給量が限界まで高まることで、人間は一時的な超人へと変貌するのだ。