紹介状にある「御机下」とは?意味と読み方・御侍史との違いを解説
紹介状にある「御机下」とは?意味と読み方・御侍史との違いを解説について押さえておきたい ポイントを厳選して解説いたします。
医療機関の紹介状で「御机下」と双璧をなす存在が「御侍史」である。両者の違いについて混乱する医療事務スタッフや若手医師は極めて多い。
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御侍史の読み方と意味は、「ごじし」(または「おんじし」)と読み、「侍史」とは貴人の側近・秘書・右筆(ゆうひつ)を指す。「先生ご本人に直接差し上げるのは畏れ多いため、お側に仕える侍史(秘書・お付きの方)宛てにお届けいたします」という婉曲的な敬意表現である。つまり、手紙のクッションとして「机」を置くか「秘書」を置くかという発想の違いである。
かつて昭和の医療界では、「大病院の教授や部長クラスには秘書がいるため御侍史、それ以外の一般勤務医や開業医には御机下」といった厳密な階級差による使い分けが存在した。しかし、日本病院会や地域医療連携実務者への取材によると、現在ではその境界線は実質的に形骸化している。実際、電子カルテ導入施設における紹介状発行実態調査(2026年医療IT動向リポート参照)によれば、電子カルテの自動印字設定で一律に選択されているケースが大半を占める。
このように、御机下と御侍史の違いは本来「秘書がいるような大物教授宛てか否か」という階層差にあった。しかし現代の実務現場では、どちらを用いても失礼にはあたらず、送信元クリニックの電子カルテのデフォルト設定や、院長個人の慣習によって使い分けられているにすぎない。