室町から続く虎屋菓子舗の真価と2026年最新の羊羹・手土産事情

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虎屋菓子舗の発祥は、室町時代後期の京都に遡ります。現存する最古の記録では、後陽成天皇の御在位中(1586〜1611年)より御所の御用を勤めていたことが確認されており、皇室や公家、幕府に菓子を納める禁裏御用商人としてその歴史を歩み始めました。

同社の歩みにおいて最大の転換点となったのが、明治2年(1869年)の東京遷都です。多くの京都の商人たちが都に留まる選択をするなか、十二代当主・黒川光利氏は「御所にお供する」という不退転の決断を下し、天皇に随行して東京へ進出しました。京都の暖簾を守りながら東京・赤坂に居を構えたこの英断が、今日における全国的な名声の基盤となっています。

歴代当主の語録や社史の記録を紐解くと、虎屋には「伝統とは革新の連続である」という思想が一貫して流れています。宮内庁御用達としての格式に甘んじることなく、大正時代には早くも洋菓子部門の研究に着手し、昭和初期には喫茶スペース「虎屋菓寮」の原型を考案するなど、常に時代の先を見据えた菓子づくりを続けてきました。およそ5世紀にわたる歴史は、単なる年月の積み重ねではなく、品質への妥協なき執念と変革の連続によって築き上げられたものです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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