尿蛋白の見た目でわかる5つのSos|泡・濁りを放置する危険性
尿蛋白の見た目でわかる5つのSos|泡・濁りを放置する危険性の最新情報をご紹介します。最新トレンドが詰まっています。
「尿が泡立つのは仕事のストレスや疲れがたまっているせいだろう」と安易に片付けてしまうケースが散見されます。確かに、過度の精神的ストレスや過労、長時間の激しい筋力トレーニング、高熱を出した直後などは、交感神経の緊張や腎血流量の急激な変化によって一時的に「機能性蛋白尿」が発生することがあります。
しかし、一過性の蛋白尿であれば、十分な睡眠と水分補給をとって数日安静に過ごせば自然と泡立ちは消えて元の透明な尿に戻ります。休養をとっても泡立ちが何日も続く、あるいは朝一番の尿で毎日のように泡が消えない場合は、背景に以下のような器質的な病態が進行している可能性を考慮しなければなりません。
特に注意すべき病態の代表格が糖尿病性腎症です。高血糖状態が長年続くことで腎臓の毛細血管が硬化・破壊され、初期には微量アルブミンが、進行すると大量の蛋白が尿中に漏れ出します。糖尿病性腎症の尿は、細かな泡立ちに加えて独特の甘酸っぱい臭いを伴うことがあり、見た目の異変に気づいた段階ではすでに腎機能が中等度以上低下している危険性があります。
さらに、1日に3.5g以上の蛋白質が尿中に漏れ出し、血液中の蛋白質濃度が極端に下がるネフローゼ症候群では、尿の泡立ちに加えて「すねの強いむくみ(指で押すと痕が残る)」「急速な体重増加」「全身のだるさ」が急速に現れます。見た目の異常に加えてむくみを自覚した場合は、一刻を争う受診が必要です。