双極性障害の診断基準と誤診の実態|うつ病との違いや受診の目安を徹底検証
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双極性障害の治療は、「薬物療法」と「心理社会的治療(心理教育・生活リズム療法)」の2本柱で進められます。2026年現在の診療ガイドラインにおいても、第一選択薬は気分安定薬(リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン)や、抗精神病薬としての枠組みを超えて気分調整作用が認められている非定型抗精神病薬(クエチアピン、アリピプラゾール、ルラシドンなど)です。
双極性障害は、脳内の神経伝達物質のバランス異常が関与する生物学的基盤の強い疾患であるため、カウンセリングや精神論だけで気分の波をコントロールすることは不可能です。薬物療法によって気分の上下の振れ幅を「穏やかなさざ波」の範囲内に抑え込むことが維持療法の目標となります。
同時に、近年極めて重視されているのが「社会的リズム療法(SRT)」です。光刺激、食事時間、対人接触などのリズムを毎日一定に保つことで、生体時計の狂いを防ぎ、躁状態・うつ状態の再発率を有意に下げることが実証されています。「睡眠時間が1〜2時間減り始めた」「夜中にネットショッピングをしたくなった」といった、自分特有の再発の兆候(早期サイン)をあらかじめリスト化し、サインが出た段階で早めに主治医に相談できる体制を作ることが、長期寛解への確実な道筋となります。