「固定観念」と「固定概念」の違いは?辞書にない誤用の真相と具体例

「固定観念」と「固定概念」の違いは?辞書にない誤用の真相と具体例の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

結論から明かすと、学術的・規範的な日本語として正しいのは「固定観念」です。権威ある『広辞苑』をはじめとする主要な中型・大型国語辞典を引いても、見出し語として正式に採録されているのは「固定観念」のみであり、「固定概念」という項目は存在しないか、補足欄で「誤用・俗用」として触れられているに過ぎません。

では、なぜ「固定概念」という言葉がこれほど広く使われるようになったのでしょうか。その背景には、世の中にすでに定着している常識を指す「既成概念」という言葉との混同があります。「固定観念」の「固定」と、「既成概念」の「概念」が人々の頭の中で混ざり合い、いつの間にか誤ったハイブリッド語として定着してしまったのが実情です。

日常会話やカジュアルなSNSの投稿であれば通じるものの、公用文やオフィシャルな企画書、昇進試験の論文などでは「固定観念」と表記するのが鉄則です。不用意に「固定概念」と書くことで、「言葉遣いに無頓着な人」というネガティブな評価を下されかねないため注意を払う必要があります。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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