ネットで話題のピンク深海魚の正体!ぶさかわ生態と赤色の謎を徹底解説
ネットで話題のピンク深海魚の正体!ぶさかわ生態と赤色の謎を徹底解説の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
ネット上で「ピンク色の深海魚」として最も広く知られている生物の正体は、ウラナイカジカ科に属するニュウドウカジカ(英名:ブロッブフィッシュ / 学名:Psychrolutes marcidus)です。オーストラリアやタスマニア沖の水深600〜1,200メートル付近に生息し、2013年に英国の「醜い動物保存協会(Ugly Animal Preservation Society)」によるオンライン投票で「世界で最も醜い生物」の初代チャンピオンに選ばれたことで世界中にその名が知れ渡りました。
写真に記録されたニュウドウカジカは、まるでピンク色のスライムが潰れたような質感で、中央に大きな鼻のような突起が垂れ下がった顔立ちをしています。しかし、海洋調査チームや研究者の一次記録を検証すると、この姿は急激な水圧変化によって体が崩壊した結果であることが判明しています。
彼らが暮らす深海は、地上の60倍から120倍以上という猛烈な水圧がかかる極限環境です。浮袋を持たず、水よりもわずかに比重が小さいプルプルのゼラチン質筋肉と柔軟な骨格で浮力を保っているため、網で一気に海上に引き揚げられると、体内の組織が減圧に耐えきれずに破裂・融解し、あのドロドロとしたピンク色の姿に変貌してしまうのです。
学術探査船の無人探査機(ROV)が深海で撮影したニュウドウカジカの生きた姿は、私たちがネット上で見慣れた写真とは全く異なります。高水圧に包まれた海中では、ヒレをピンと張り、頭部も引き締まった丸みを帯びた魚らしい流線型のフォルムを誇っています。ネット上の姿は、人間が引き揚げたことで生じた「痛ましい姿」であり、深海本来の姿は極めて洗練された生態美を持っているのです。