ドキュメンタリーの聖地・ポレポレ東中野が人々を魅了し続ける理由
ドキュメンタリーの聖地・ポレポレ東中野が人々を魅了し続ける理由にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
この劇場を語る上で欠かせないのが、その成り立ちに秘められた独特の哲学である。かつて「BOX東中野」として親しまれた映画館の閉館に伴い、その志を継ぐ形で2003年に誕生したのがポレポレ東中野だ。立ち上げの中心となったのは、チェルノブイリや炭鉱などを長年撮影してきた写真家・映画監督の本橋成一氏である。「ポレポレ」とはスワヒリ語で「ゆっくり、ゆっくり」を意味する。
運営母体であるポレポレタイムス社の精神は、興行的な成功だけを追い求める現代の商業主義とは一線を画している。効率やスピードばかりが重視される時代だからこそ、じっくりと人間や社会の深層に光を当てるドキュメンタリー映画を上映し続ける。このぶれない軸こそが、全国の映画人から「ここにかけてほしい」と全幅の信頼を寄せられる最大の理由だ。