シルクスクリーンとは?Tシャツ印刷で選ばれ続ける理由と自作法を徹底解説
シルクスクリーンとは?Tシャツ印刷で選ばれ続ける理由と自作法を徹底解説に関する基本知識を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。
シルクスクリーンの工程は一見複雑に思えますが、原理さえ理解すれば自宅の作業場でも十分に自作が可能です。ここでは、最も本格的な表現ができる「写真感光乳剤法」を用いたステップを解説します。
ステップ1:デザイン作成と遮光フィルムの出力
プリントしたいグラフィックをモノクロ2階調(黒と白)で作成します。シルクスクリーンの製版では、黒い部分がそのままインクの通る穴になります。インクジェット対応の透明OHPフィルムに、インク濃度を最大に設定して黒色が完全に光を遮断するようにプリントします。光が透けてしまうと製版不良の原因になるため、遮光性の確保が最重要です。
ステップ2:フレームへのメッシュ張り・感光乳剤の塗布
木枠やアルミフレームにピンと張ったスクリーンメッシュ(一般的なTシャツプリントなら100〜120メッシュ程度が扱いやすい基準)を用意します。部屋を薄暗くした状態で、「感光乳剤」をバケット(コーター)に入れ、メッシュの両面に均一な厚みでスーッと塗り伸ばします。厚すぎると露光不足になり、薄すぎると刷り込み時に版が破れるため、平滑に塗布して暗所でドライヤーの冷風または自然乾燥させます。
ステップ3:露光(紫外線照射)と水洗い現像
乳剤が完全に乾いたら、透明フィルムのデザイン面をメッシュに密着させます。ガラス板で上から押さえつけて隙間をなくし、紫外光(専用の露光器、UVライト、または太陽光)を一定時間照射します。光が当たった部分は乳剤が化学反応を起こして硬化(不溶化)し、フィルムの黒い部分で光が遮られた部分は水に溶ける性質のまま残ります。露光後、直ちにシャワーなどで水洗いすると、未露光部分の乳剤が綺麗に溶け落ち、インクが通る網目(版)が浮かび上がります。
ステップ4:スキージーの使い方とインクの刷り込み
印刷したいTシャツの内部に厚紙や台紙を入れ、スプレーのり等で生地が動かないよう固定します。生地の上に版をセットし、版の上部に適量のインクを乗せます。スキージーの角度はおよそ45度から60度に保ち、メッシュの網目を生地に押し付けながら、手前に向かって均等な力とスピードで一気に引き抜きます。途中で止めたり二度引きするとデザインがブレるため、躊躇せず一度のストロークで刷り切るのが美しい仕上がりの鉄則です。
ステップ5:乾燥と熱硬化(アイロンがけ)
刷り上がったTシャツは、ドライヤーで指触乾燥させた後、必ず熱処理を行います。水性ラバーインクの場合、当て布をして150℃〜160℃のアイロンを約2分間しっかり押し当てます。この熱硬化によってインク内のバインダーが樹脂化し、洗濯しても落ちない強固な耐洗性が完成します。